【取材レポ】歴史薫る街で、「自分らしい働き方」と出会う!若桜町 暮らし✖仕事体験インターン

 



鳥取県東部、兵庫県との県境に位置する若桜町。
歴史を感じる街並みや若桜鉄道、豊かな自然など、さまざまな魅力がある町です。

そんな若桜町で2026年8月24日(月)〜28日(金)の5日間にわたり、「歴史薫る街で、『自分らしい働き方』と出会う!若桜町 暮らし×仕事体験インターン」が開催されました。

今回のプログラムの特徴は、ひとつの企業を体験するだけではないこと。
若桜町に4泊5日で滞在しながら、町内の企業や施設で仕事を体験し、地域の人たちとも交流します。

参加した学生たちは、5日間の「若桜暮らし」を通して何を感じたのでしょうか。

最終日に行われた振り返り会を取材しました。

4泊5日、若桜で「暮らす」インターン

今回のインターンでは、
・若桜農林振興(若桜味工房)
・高原の宿 氷太くん
・若桜鉄道
・若桜町役場
と、地域に根ざしたさまざまな仕事を体験しました。

宿泊場所は、若桜宿にある泊まれるギャラリー「はち」。

初日には重要伝統的建造物群保存地区の街並みを歩き、受入企業の社員や地域の方との交流会も実施されました。

「仕事を見る」だけではなく、実際に町に泊まり、食事をして、人と出会う。

若桜での日常に近い時間を過ごせることが、このインターンならではのポイントです。

地域のものづくりを体験「若桜農林振興」

若桜農林振興では、若桜味工房などで仕事を体験。

パン作りや地域の商品に関わる作業のほか、商品の検品やシール貼りなど、実際の現場で行われている細かな作業にも取り組みました。

一つひとつ丁寧に確認することや、機械を扱うときの注意力など、商品がお客さんの手元に届くまでに必要な仕事を体験しました。

受け入れたスタッフからは、学生との交流を通じて、地産地消の大切さや商品の魅力の伝え方について改めて考える機会になったという声もありました。

インターンは学生だけが学ぶ場ではありません。
若い世代の視点が、受け入れる側にとっても新しい気づきにつながっています。

氷ノ山の魅力を体感「高原の宿 氷太くん」

高原の宿 氷太くんでは、氷ノ山周辺の施設や自然を実際に体験しました。

学生たちはキャンプ場などを訪れ、施設を利用する大学生と同じような目線で地域の魅力を体感。

さらに若手社員との座談会も行われ、仕事やこれからの将来について話を聞く時間も設けられました。

ここで学生たちから多く挙がったのが、
「施設や環境はとても魅力的なのに、その魅力がまだ十分に外へ伝わっていないのでは?」
という意見です。

普段どんなSNSを利用しているのか。
旅行や合宿先を探すとき、どんな方法で検索するのか。
学生ならではのリアルな行動をもとに、YouTubeやGoogleマップなども含めた情報発信について意見交換が行われました。

受け入れ側からは、学生の意見を社内でも共有し、すでに改善に向けて動き始めているという話も。

学生の声が、地域の新しい動きにつながっています。

列車に乗るだけでは分からない「若桜鉄道の仕事」

若桜鉄道では、普段利用するだけではなかなか見ることのできない鉄道の仕事を体験しました。

午前中は実際に列車へ乗り、運転士や車掌の仕事を間近で体験。
駅では窓口や指令などの業務にも触れました。
午後には線路などを管理する工務関係の仕事へ。
工具を使った作業など、鉄道を安全に走らせるための裏側を体験しました。

私たちが普段何気なく乗っている鉄道も、さまざまな人の仕事によって支えられています。

さらに、若手社員との交流を通じて「働くこと」について考える機会にもなりました。

若桜鉄道の担当者から学生たちへ伝えられたのは、
「いろいろな体験をする中で、自分が気になるもの、もっと知りたいものを見つけてほしい」
というメッセージ。

仕事そのものだけでなく、そこで働く人の考え方にも触れられる時間となりました。

5日間暮らして気づいた「来てみないと分からない魅力」

 

最終日の振り返りでは、参加した学生たちが5日間を通して感じた若桜町の魅力や、これからの町について発表しました。

中でも印象的だったのが、
「若桜は来たら分かる町」
という声です。

鳥取市に住みながら、今回初めて若桜町を訪れた学生は、近いからこそ「いつでも行ける」と思い、それまで町の魅力をよく知らなかったと話します。

しかし実際に5日間過ごしたことで、街並みや自然だけではない魅力に気づきました。

一方、今回初めて鳥取県を訪れた学生からも、
「鳥取といえば砂丘というイメージだった」
という率直な話がありました。

しかし若桜で過ごすうちに、言葉では表しにくい「居心地のよさ」を感じたそうです。

地域の人や企業の皆さんと話し、自分の将来についてのアドバイスももらった5日間。

最後には、
「一生思い出に残る5日間になった」
「絶対また若桜に来ると思う」
と話していました。

印象に残ったのは「人のあたたかさ」

学生たちの発表で何度も登場したのが、「人」という言葉でした。

ある学生は、若桜で一番感じたこととして「人と人とのつながり」を挙げました。

町で食事をしていると、店主の知り合いや地域で活動する人など、さまざまな人との新しい交流が生まれていく。
そんな光景が印象に残ったそうです。

大学では情報系の分野を学んでいる学生も、
「情報系だからこそ、人と人とのつながりを大切にしたいと思った」
と話しました。

また、海外から参加した学生からも、地域の人が優しく話しかけ、いろいろなことを教えてくれたことが嬉しかったという感想がありました。
きれいな景色や歴史ある建物だけではありません。

そこで暮らす人と関われたことも、若桜の印象を大きく変えるきっかけになったようです。

観光する若桜と、暮らす若桜

5日間滞在したからこそ生まれた気づきもありました。
まちづくりに興味を持つ学生が感じたのは、
「観光で来ること」と「実際に暮らすこと」の違い。
観光客にとって魅力的な歴史ある街並みも、そこに暮らす人にとっては日々維持していく場所です。
観光で求められるものと、暮らす人が求めるもの。
その両方の視点から町を見ることができたのは、「暮らすインターン」だからこそ得られた経験だったのかもしれません。

学生が見つけた若桜の「推し」

振り返りでは、「若桜で特に印象に残ったもの」についても聞きました。
学生からは、さまざまな答えが返ってきました。

身近に楽しめるジビエ

狩猟などに興味を持つ学生が驚いたのが、若桜でのジビエの身近さ。
町内では鹿肉などを使った料理を楽しめるほか、ジビエを購入することもできます。
普段住んでいる地域ではなかなか手に入りにくい食材が、若桜では日常の中にある。
地域ならではの食文化に魅力を感じたそうです。

夜の若桜駅

別の学生が挙げたのは「夜の若桜駅」。
駅舎から列車を眺めたときの雰囲気が特に印象的だったそうで、
「ここは本当に令和なのかなと思うくらい雰囲気が良かった」
と振り返りました。
歴史を感じる駅舎と照明、列車がつくる景色。
昼間とは違った若桜駅の魅力を発見したようです。

夕方から夜の蔵通り

蔵通りを挙げた学生もいました。
昼間の街並みはもちろん、夕方から夜にかけての静かな雰囲気や、明かりに照らされた建物、水路を流れる水の音。
観光パンフレットだけでは分からない若桜の時間を、実際に泊まったからこそ感じることができました。

「魅力がない」のではなく「まだ届いていない」

学生たちから共通して出てきたのが、情報発信についての提案でした。

「魅力的な場所がたくさんあるのに、知られていない」
「来れば良さが分かるからこそ、まず来てもらうきっかけが必要」
そんな意見が多く挙がりました。

具体的には、
・若桜で働く人の1日を紹介するVlog
・若桜鉄道の車窓や働く人の目線からの動画
・町職員や町長が実際に登場して町を紹介する動画
・景色だけでなく、地域で暮らす「人」が見えるSNS投稿
など、学生が普段SNSを利用しているからこそのアイデアが次々と出てきました。

これまで風景を中心に発信することが多かった若桜町側にとっても、「人を見せる」という視点は新しい発見だったようです。

学生からは、
「人が出てくることで、町のあたたかさも伝わるのでは」
という意見もありました。

学生の声が、これからの若桜のヒントに

学生からの提案を聞いた若桜町からは、町としても情報発信や滞在型観光をさらに進めていきたいという話がありました。

学生から指摘された「宿泊できる場所が少ない」という課題についても、町として同じ問題意識を持っているとのこと。

町を少し見て帰るだけではなく、泊まって、食べて、人と交流してもらう。

今回学生たち自身が経験したような「滞在するからこそ見える若桜」を、観光にもつなげようとしています。

若桜鉄道の車両などを新たに活用できないかという学生からのアイデアについても意見交換が行われました。

学生の発表を受け、若桜町からは、
「若い皆さんが掘り起こしてくれた若桜の魅力を、これからのまちづくりに活かしていきたい」
という言葉もありました。

インターンが終わっても、若桜とのつながりは続く

5日間でプログラムは終了します。
しかし、受け入れた企業や若桜町の皆さんが学生に伝えていたのは、
「これで終わりではない」
ということでした。

若桜を離れたあとも、町のことを気にかけたり、SNSで発信したり、また遊びに来たりする。

そんな「関係人口」として若桜とのつながりを続けてもらえたら嬉しいという言葉が学生たちに送られました。

実際に町で暮らし、働き、地域の人と話したからこそ、
「また来たい」
と思える場所になる。

企業を知るだけではなく、「この地域で過ごすってどんな感じだろう?」まで体験できることが、今回のインターンの大きな魅力なのかもしれません。

5日間を終えた学生から出たのは、
「来てみないと分からない魅力がある」
という言葉。

若桜で暮らしてみた5日間は、参加した学生にとって鳥取や若桜へのイメージを大きく変える時間になったようです。

とっとりインターンシップで、鳥取の仕事を知ってみよう

今回の若桜町でのインターンシップは終了していますが、とっとりインターンシップでは、鳥取県内のさまざまな企業や地域でプログラムが実施されています。

一つの企業をじっくり体験するものから、今回のように複数の企業を巡りながら、地域での「仕事」と「暮らし」を一緒に体験できるプログラムまで、内容もさまざまです。

ホームページを見るだけでは分からない企業の雰囲気や、そこで働く人の思い。

そして、その地域で過ごしてみることで初めて見えてくる魅力があります。
「鳥取にはどんな仕事があるんだろう?」
そんなところからでも大丈夫。

気になるプログラムがあれば、ぜひチェックしてみてください。

とっとりインターンシップ
https://www.tottori-internship.net/