【取材レポ】倉吉で暮らすインターン
「倉吉にはどんな仕事があるんだろう?」
「地方で働きながら暮らすって、実際どんな感じ?」
そんなことを実際に倉吉で生活しながら体験する「倉吉で暮らすインターン」が開催されました。
今回私は、インターンそのものには参加していませんが、最終日に行われた学生のみなさんの成果発表会を見学しました。
参加した学生のみなさんは、倉吉信用金庫、流通株式会社、新日本海新聞社中部本社、倉吉市役所などを訪問。
さらに、期間中は古民家ゲストハウスに滞在しながら、「倉吉で働くこと」と「倉吉で暮らすこと」の両方を体験したそうです。
最終発表会では、インターンを通して感じたことや、次年度のプログラムをより良くするためのアイデアなどが発表されました。
学生のみなさんの発表を聞いていると、参加前と参加後で「倉吉」や「働くこと」への見方が大きく変わっていることが伝わってきました。
今回は、最終発表会で紹介された内容を中心に、その様子をレポートします。
「倉吉で働く」と「倉吉で暮らす」を知るインターン
「倉吉で暮らすインターン」は、一つの企業だけを体験するのではなく、さまざまな業種の企業・団体を巡るプログラムです。
今回訪問したのは、
・倉吉信用金庫
・流通株式会社
・新日本海新聞社中部本社
・倉吉市役所
など。
金融、地域密着型サービス、メディア、行政と、それぞれ異なる立場から地域を支えている仕事を体験しました。
さらに特徴的なのが、期間中に古民家ゲストハウスへ滞在すること。
企業を訪問するだけではなく、実際に倉吉で数日間生活することで、「ここで働いたら、どんな暮らしになるのか」まで考えられるプログラムになっています。
最終発表では、
「企業の名前は聞いたことがあっても、具体的に何をしている会社なのか知らなかった」
という声が何度も聞かれました。
実際に企業を訪問し、そこで働く人の話を聞いたことで、それぞれの企業が地域の暮らしを支えていることを実感したようです。
倉吉信用金庫|地域を支える金融機関の仕事を知る
倉吉信用金庫では、地域金融機関の役割や仕事内容について学びました。
発表会では、銀行と信用金庫の違いについて知ったという学生の声もあり、普段利用している金融機関について改めて理解する機会になったことが伝わってきました。
実習では、ビジネスマナーをクイズ形式で学んだり、「社会人になるために必要なこと」を考えたりするワークも行われたそうです。
また、職員のみなさんの経験談を聞く機会もあり、仕事内容だけではなく、実際にどんな人が働いているのかを知る時間にもなりました。
受け入れ担当者からは、
「できるだけ学生のみなさんが発言できる機会をつくり、参加型のインターンにした」
という説明もありました。
金融機関というとデスクワーク中心のイメージもありますが、人とのコミュニケーションが大切な仕事であることを学生のみなさんも感じたようです。
流通株式会社|想像以上に幅広い「地域密着」の仕事
流通株式会社では、運送やイベント、バス、人材サービス、ホテルなど、幅広い事業について学びました。
参加した学生からは、
「名前は知っていたけれど、こんなにいろいろな事業をしているとは知らなかった」
という声も。
普段生活しているだけでは知ることのない、地域企業の仕事の広がりを知る機会になったようです。
実習では、関金温泉にある「HOTEL星取テラスせきがね」も訪問。
ホテルを見学するだけではなく、学生同士でアイデアを出しながら企画を考えるグループワークにも取り組みました。
受け入れ担当者からは、短い時間の中でも学生のみなさんが積極的に意見を出し、一つの企画としてまとめていたことが紹介されていました。
学生のアイデアを今後のホテル運営にも生かしていきたいという話もあり、企業側にとっても新しい発見のある時間になったようです。
新日本海新聞社中部本社|新聞が届くまでの仕事を知る
新日本海新聞社中部本社では、新聞ができるまでの流れや、地域情報を届ける仕事について学びました。
学生からは、
「新聞社には報道以外にもさまざまな部署があることを知った」
という感想もありました。
普段何気なく読んでいる新聞ですが、取材や記事作成だけでなく、さまざまな仕事によって成り立っています。
発表会で印象的だったのは、新聞社の担当者から語られた「地域で暮らすこと」の大切さです。
地域で働く上では、日々の出来事や地域の人たちが何に困り、何を楽しんでいるのかを知ることそのものが仕事につながる。
地域に根ざして働くことの意味を考えさせられる話でした。
倉吉市役所|行政だけではない地域の仕事に気づく
倉吉市役所では、行政の仕事内容について学ぶほか、インターン全体の振り返りや成果発表も行われました。
参加学生の中には、もともと公務員に興味を持っていた人も多かったそうです。
しかし、今回さまざまな企業を訪問したことで、
「以前は公務員を中心に考えていたけれど、民間企業にも魅力があることが分かった」
「それぞれの企業で、やりがいを持って働いている人がいることを知った」
といった声が聞かれました。
行政だけで地域を支えているのではなく、企業や金融機関、メディアなど、さまざまな仕事がつながりながら地域の暮らしを支えている。
発表を聞きながら、そんなことを感じました。
最終日は「次年度のインターン」を学生自身が提案
最終発表会で特に印象的だったのが、参加学生一人ひとりが考えた「次年度の倉吉で暮らすインターン」の提案です。
今回実際に参加したからこそ分かった課題や良かった点をもとに、より参加しやすく、より倉吉の魅力が伝わるプログラムについて考えていました。
例えば、
「第一次産業から第三次産業まで幅広く体験してはどうか」
「ITや建設、エネルギーなど、地域の暮らしを支える企業を組み合わせてはどうか」
「県外の学生でも参加しやすいよう、日数を短くしてはどうか」
「企業訪問だけではなく、倉吉を自由に歩く時間がほしい」
「市街地まで移動しやすいよう、送迎やレンタサイクルを用意してはどうか」
「地方に興味を持つ学生にも届くようSNSを活用してはどうか」
など、さまざまなアイデアが発表されました。
ただ企業を訪問して終わるのではなく、自分たちの体験をもとに次のプログラムを考えるところまでが今回のインターン。
学生自身が「どうすればもっと倉吉を知ってもらえるのか」を考えていたことが印象に残りました。
「知らなかった仕事」を知ることで、視野が広がった
最後には、学生のみなさんからインターン全体を振り返った感想も発表されました。
特に多かったのが、
「参加する前よりも選択肢が広がった」
という声です。
ある学生は、
「企業の名前は知っていても、実際にどんな仕事をしているのかは分からなかった。参加することで、それぞれの企業の魅力を知ることができた」
と話していました。
また、県外の大学に通っている学生からは、
「鳥取に帰ってくるか決めていなかったが、鳥取で働くことも選択肢に入れて考えていきたい」
という声もありました。
県外出身の学生からも、
「これまで倉吉には数回しか来たことがなかったが、今回滞在することで、倉吉の企業や仕事について知ることができた」
という感想がありました。
一方で、
「地方だからこその地域との距離の近さが面白い」
という声も。
実際にその場所を訪れ、働いている人と話すことで、それまで知らなかった地域の魅力に気づいたことが伝わってきました。
発表を聞いて感じた「倉吉で暮らすインターン」の魅力
今回私はインターンそのものには参加していません。
それでも最終発表会を見学して、学生のみなさんがこの数日間で多くの発見をしたことが伝わってきました。
特に印象に残ったのは、
「名前は知っている企業でも、実際に何をしているのかは知らなかった」
という声です。
住んでいる地域や出身地であっても、その地域にどんな会社があり、どんな人が働いているのかを知る機会は意外と少ないのかもしれません。
今回のように、さまざまな企業を訪問し、そこで働く人と直接話すことで、
「こんな仕事もあるんだ」
「こんな働き方もあるんだ」
と、新しい選択肢に気づくことができます。
さらに「倉吉で暮らすインターン」は、仕事だけではなく、実際にその地域に滞在することも大きな特徴です。
企業を見るだけでは分からない、その土地の雰囲気や人との距離感、生活のイメージまで知ることができます。
「まだ将来やりたいことが決まっていない」
「鳥取でどんな仕事ができるのか知りたい」
「地方で暮らすことに少し興味がある」
そんな大学生にとっても、地域や仕事について知るきっかけになるプログラムだと感じました。
とっとりインターンシップで、鳥取の仕事を知ってみよう
とっとりインターンシップでは、鳥取県内のさまざまな企業や地域でプログラムが実施されています。
一つの企業をじっくり体験するものから、今回のように複数の企業を巡りながら地域全体を知るプログラムまで、内容もさまざまです。
ホームページを見るだけでは分からない企業の雰囲気や、そこで働く人の思い。
実際に現地へ行ってみることで初めて見えてくることもあります。
「鳥取にはどんな仕事があるんだろう?」
そんなところからでも大丈夫。
気になるプログラムがあれば、ぜひチェックしてみてください。