行政と企業の現場を学ぶ ― 「鳥取市deインターン2025夏季 Bコース」レポート
とっとりインターンシッププログラムの一環として実施されている、パッケージ型仕事体験プログラムの「鳥取市deインターン2025夏季 Bコース」。
8月25日から5日間にわたり開催され、その2日目には三洋製紙での工場見学とワークショップが行われました。
当日は学生6名が参加されました。質疑応答では8件も質問が飛び出すなど、参加学生はみなさん非常に意欲的でした。
ワークショップ「発電ゲーム」
特に印象的だったのが「発電ゲーム」。電力の需要と供給を一致させるワークショップで、天候や時間帯といった条件を考慮しながら調整していく内容です。
発電方法にはメリットデメリットがあり、バランスが不可欠であることを楽しみながら学べる仕組みになっていました。
各グループは複数回プレイを重ねるうちにコツをつかみ、次第に慣れていく様子が伺えました。
参加学生の声
プログラムの最後には、参加学生に「なぜこのインターンを選んだのか」「実際に現場を見て感じたこと」をインタビューしました。
行政と企業の双方の現場を肌で感じることができた今回の体験は、将来の進路を考える学生にとって大きなヒントとなったようです。
Q1. なぜこのインターンを選びましたか?
大学3年生
もともと製紙に関心があり、企業を見てみたいと思いました。一般的なインターンのような「採用前提」ではなく、純粋に知ることができ、偏りなく学べたのは貴重でした。
大学2年生
インターンも企業説明会も初めてで将来も決まっていませんが、堅苦しくなく「気軽に見学」できる雰囲気に惹かれて参加しました。結果的に良い経験になりました。
大学3年生
私も将来やりたいことが定まっていないため、幅広く企業や行政を知りたいと思いました。実際に訪問や体験を重ねることで、自分の選択肢を広げるきっかけになりました。
大学1年生
大学の講義で紹介されたのがきっかけです。市役所と民間企業の両方を訪問できるコースに魅力を感じ、公務員か民間か、将来の選択に役立てたいと思いました。
短大1年生
日ノ丸産業に興味がありましたがよく知らなかったので、実際にどういう会社なのか知りたいと思いました。地元企業について学べる機会にもなると考え参加しました。
大学1年生
まだ1年生ですが、早い段階から企業訪問や社会人と話す経験をしておきたいと思いました。必ず後々の糧になると思い、積極的に参加しました。
Q2.インターンに参加してみてどうでしたか?
大学3年生
森林科学を学んでいますが、木材の使われ方に触れる機会は少なかったので、焼却炉や燃料チップの貯蔵所など、普段絶対に見られない現場を体験でき、とても感謝しています。
大学2年生
大学で学んできた内容と重なる部分もありましたが、実際の規模や現場の苦労を知れたのは大きな学びでした。授業では見えない課題を体感でき、より理解が深まりました。
大学3年生
製紙の現場を見るのは初めてで、何もかも新鮮でした。知らないことばかりで驚きの連続でしたが、貴重な体験として今後に活かしたいと感じました。
大学1年生
中小企業は労働環境が厳しいというイメージがありましたが、環境整備がしっかりしていて、公務員のように地域や環境に貢献している姿を知って印象が変わりました。
短大1年生
住居デザインを専攻しており紙とは直接関わりませんが、地元企業を知るきっかけになりました。エネルギーについても、多様な発電の必要性を理解しました。
大学1年生
機械工学を学んでおり、製造だけでなく仕入れや流通が環境に直結していると知れて良かったです。発電ゲームでは「再エネ=正義」でなく、バランスが必要だと気づけました。
「鳥取市deインターン2025夏季 Bコース」では、学生たちが普段触れることのない製紙業やエネルギーの現場を体験し、多角的に学ぶことができました!
学生の立場だと、単なる「企業説明」ではなく、ありのままの現場を見せてもらえたことが大きな価値となったようです。
将来の進路に悩む学生にとって、地域や企業のリアルな姿を知ることは、選択肢を広げる貴重な体験になったのではないでしょうか。